こんにちは、ひろです。食品関連の営業として、全国のお客さまとお付き合いしてきました。
年が明けて挨拶に伺うと、「うちのお雑煮はこうなんです」と、地元自慢の話になることが毎年のようにあります。同じお雑煮でも、地域によって驚くほど違うのです。
結論から言うと、関東は「すまし汁+焼いた角餅」、関西は「白味噌仕立て+煮た丸餅」が基本形。この違いを知っておくと、作るのも食べるのも楽しくなります。
この記事でわかること
- 関東風・関西風お雑煮の違い
- それぞれの基本の作り方
- 全国の個性的なお雑煮と、餅をきれいに仕上げるコツ
結論|お雑煮の違いは「餅の形・焼くか煮るか・汁」の3つ
お雑煮は、お正月に神様へお供えした餅や食材を、元旦の朝にいただく料理が由来とされています。そのため、土地の産物や風習が色濃く反映されているのです。
違いを大きく分けると、餅の形、餅を焼くか煮るか、汁の味付けの3つ。これを押さえると、全国のお雑煮が整理しやすくなります。
理由|なぜ地域でこんなに違うのか

角餅は、のし餅を切って作ります。江戸では武家が多く、「敵を切る」ことを嫌って焼いてから煮る、といった説があります。ただし、これはあくまで一説です。
関西の丸餅は、円満や角が立たないことを願う、縁起のよさが背景にあるといわれます。白味噌の甘みは、京都を中心に、祝い事で好まれてきた味です。
| 項目 | 関東風 | 関西風 |
|---|---|---|
| 餅の形 | 角餅(のし餅を切ったもの) | 丸餅 |
| 餅の扱い | 焼いてから入れる | 焼かずに煮る(焼く場合もある) |
| 汁 | すまし汁(醤油ベース) | 白味噌仕立て |
| 具材 | 鶏肉・小松菜・かまぼこなど | 里芋・大根・にんじんなど |
もちろん、同じ関東や関西でも、家ごとに違いがあります。上の表は、あくまで一般的な傾向として参考にしてください。
具体例①|関東風すまし雑煮の基本の作り方
材料は2人分で、角餅2個、鶏もも肉100g、小松菜適量、かまぼこ数枚、だし400ml、醤油小さじ2、塩少々、みりん小さじ1です。
- 餅をトースターか網で、焼き色がつくまで焼く
- 鶏肉を一口大に切り、だしで煮てアクを取る
- 醤油・塩・みりんで味を調える
- お椀に餅、具材を盛り、熱い汁を注ぐ
餅を焼くことで香ばしさが加わり、汁の中でもとろけすぎません。焼き色をつけすぎると焦げ臭くなるので、軽く焼く程度で十分です。
だしは、昆布とかつお節の合わせだしを使うと、すまし汁の風味が一段と上がります。
具体例②|関西風白味噌雑煮と、全国の変わり雑煮

関西風は、白味噌をだしで溶いて、まろやかな甘さを楽しみます。里芋・大根・にんじんを、丸餅と一緒にやわらかく煮るのが特徴です。
- 大根・にんじんを輪切りにして、だしでやわらかく煮る
- 里芋を加え、さらに煮る
- 白味噌を溶き入れ、沸騰直前で火を止める
- 別のお湯で煮た丸餅を入れ、お椀に盛る
味噌は煮立てると風味が飛ぶため、最後に溶き入れるのがコツです。
全国には、さらに個性的なお雑煮もあります。いくつか紹介しましょう。
| 地域 | 特徴 |
|---|---|
| 香川県 | 白味噌仕立てに、あん入りの餅を入れる |
| 島根県(出雲) | 小豆汁を使う、ぜんざいのような雑煮 |
| 福岡県(博多) | ぶりやかつお菜を使う、ぶり雑煮 |
| 岩手県 | くるみだれにつけて食べる、餅の雑煮 |
福岡のぶり雑煮は、出世魚であるぶりの縁起のよさにちなんだものと言われます。冬にぶりが旬を迎える地域ならではの郷土の味です。
餅をきれいに仕上げるポイント
- 焼き餅は、焼きすぎず軽く焼き色をつける
- 煮る餅は、別の鍋でゆでてから椀に入れると汁が濁らない
- 餅は喉に詰まらせないよう、小さく切って提供する
体験談|取引先で食べた「あん入り餅の白味噌雑煮」の衝撃
数年前、香川出身の取引先の方から、地元のお雑煮の話を聞きました。白味噌の中に、あん入りの丸餅が入っていると聞いて、最初は耳を疑いました。
後日、実際に作って食べてみると、白味噌の甘みとあんの甘さが不思議に調和していて、思わず「なるほど」と唸りました。
「うちの雑煮が正解」という人はいても、「間違い」という雑煮はありません。他の地域の味に出会うのも、お正月の楽しみです。
補足|お雑煮用の餅は、買い方でも選べる
切り餅は、個包装で保存しやすく、少量から使えて便利です。丸餅は、関西風の雑煮に向きますが、スーパーでは見かけにくいこともあります。
お取り寄せなら、産地ならではの餅や、雑煮のセットもあります。気になる方は、下の記事もご覧ください。
よくある質問|お雑煮
Q. 前日に汁だけ作っておけますか?
汁は前日に作って冷蔵しておけます。餅だけは、食べる直前に焼くか煮ると、美味しくいただけます。
Q. 余った餅の保存方法は?
切り餅は、個包装のまま冷凍できます。使うときは、凍ったまま焼くか、煮る方法が便利です。
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まとめ|お雑煮は「わが家の味」を楽しむ料理
お雑煮は、関東がすまし汁と焼いた角餅、関西が白味噌仕立てと煮た丸餅が基本です。地域の産物や風習が詰まった、お正月の主役といえる一杯です。
まずは基本の作り方から試して、そこへ自分好みの具材を足していくのもおすすめです。餅選びの参考に、下の記事もご覧ください。