こんにちは、ひろです。食品関連の営業として10年以上、毎日のように肉や魚と向き合ってきました。
冬が近づくと、鮮魚売り場にひらめが並び始めます。「丸ごと買ってみたいけど、平たい魚はおろし方がわからない」と迷ったことはありませんか。
結論から言うと、ひらめは「五枚おろし」で上下2枚ずつの身に分け、えんがわを残しながら薄く削ぎ切りにするのが基本です。手順さえ知っていれば、思ったより難しくありません。
この記事でわかること
- ひらめとカレイの見分け方と旬
- 五枚おろしとえんがわの取り方
- 刺身の切り方と昆布締め・カルパッチョのアレンジ
結論|ひらめは五枚おろし→皮引き→薄造り
ひらめのような平たい魚は、背骨を境に上下それぞれに身が分かれています。中骨に沿って包丁を入れ、上身2枚・下身2枚・中骨の5つに分けるのが五枚おろしです。
身の外側のふちにある、細長くて脂ののった部分が「えんがわ」です。1匹から少ししか取れない貴重な部位なので、皮を引くときに一緒に外さないよう注意してください。
| ひらめ | カレイ | |
|---|---|---|
| 目の位置(腹を手前に置いたとき) | 左側 | 右側(例外あり) |
| 口 | 大きく、鋭い歯がある | 小さい |
| 旬 | 冬(寒びらめ) | 種類によって異なる |
| 向く料理 | 刺身・昆布締め | 煮付け・唐揚げ |
理由|ひらめは身が薄く繊細だから「薄造り」が向く

ひらめの身は透明感のある白身で、きめが細かく弾力があります。厚く切ると噛み切りにくく、淡い甘みが感じにくくなってしまうんです。
だから、包丁を寝かせて薄く削ぐように切る「薄造り」が向いています。光が透けるほど薄く切ると、舌の上でほどけるような食感になります。
冬のひらめは「寒びらめ」と呼ばれ、身が締まって脂がのります。私が市場で教わったのは「えんがわが厚いものほど脂がのっている」ということ。選ぶときの目安になりますよ。
具体例|五枚おろしと刺身の手順
まずはうろこを取ります。ひらめのうろこは細かいので、包丁を寝かせて尾から頭に向かってこそげ取ってください。頭を落とし、内臓を取り除いて水で洗い、水気をしっかり拭きます。
目のある側を上にして、背骨の真上に頭から尾まで切れ目を入れます。そこから外側に向かって、骨に沿って包丁を滑らせるように身を外していきます。
| 手順 | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | うろこ取り・頭落とし・内臓を除く | 水気をよく拭く |
| 2 | 背骨の上に縦の切れ目を入れる | 頭から尾まで |
| 3 | 骨に沿って外側へ身を外す(上身2枚) | 包丁は骨に当てる |
| 4 | 裏返して同様に下身2枚を外す | 計4枚+中骨 |
| 5 | 皮を引き、えんがわを切り分ける | 皮側に包丁を寝かせる |
| 6 | 薄く削ぎ切りにして盛る | 包丁を手前に引く |
包丁を骨に当てたときの「カリカリ」という小さな感触が、正しく骨に沿えているサインです。初めてだと少し身が骨に残りますが、それはスプーンでこそげて、なめろうや汁物に使えば無駄になりません。
丸ごとが難しければ、柵(さく)で買うのも立派な選択です。鯛の刺身と同じ考え方なので、鯛の刺身の切り方・下処理のコツも参考にしてみてください。
応用|昆布締めとカルパッチョ

ひらめは淡白なので、昆布締めにするとうまみがぐっと増します。酒で湿らせた昆布で柵を挟み、ラップで包んで冷蔵庫で3〜6時間。ねっとりとした食感に変わります。
詳しい時間の目安は昆布締めの作り方にまとめています。
カルパッチョにするなら、薄造りを皿に並べ、塩・レモン汁・オリーブオイルをかけるだけ。ピンクペッパーやディルを散らすと、クリスマスの前菜にもなりますよ。
えんがわの楽しみ方と、刺身を買うときの見分け方
えんがわは、刺身のほかに軽く炙るのもおすすめです。バーナーで表面をさっと炙ると脂が溶け出し、香ばしさと甘みが一気に広がります。
刺身用の柵を買うときは、身が透き通っていてつやがあり、ドリップが出ていないものを選んでください。白く濁っているものは、時間がたっているサインです。
ちなみに、回転寿司で見かける「えんがわ」の多くは、カラスガレイなど別の魚のもの。本物のひらめのえんがわは、もっと身が締まって上品な脂です。一度食べ比べると、その違いに驚きますよ。
よくある質問
Q. 皮がうまく引けません。
A. 皮を下にしてまな板に置き、尾の端を指でしっかり押さえます。包丁を皮と身の間に寝かせて入れ、包丁は動かさずに皮のほうを左右に小刻みに引くと、きれいに外れますよ。
Q. 刺身にした後、どのくらい持ちますか?
A. 切った刺身はその日のうちに食べてください。柵のままならキッチンペーパーとラップで包み、冷蔵で翌日までが目安です。
Q. 中骨やアラの使い道は?
A. 塩を振って熱湯をかけ、臭みを抜いてから潮汁にするのがおすすめです。ひらめのアラからは、上品でやさしいだしが取れます。
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まとめ|ひらめは手順を知れば家庭でもさばける
ひらめは五枚おろしで上下2枚ずつに分け、えんがわを残して皮を引き、薄造りにする。冬の寒びらめは脂がのって、刺身でも昆布締めでも絶品です。
鮮魚売り場で見かけたら、ぜひ一度挑戦してみてください。自分でさばいたひらめの刺身は、きっと格別な味がしますよ。