「今日の夕食は何にしよう?」そんな日々の悩みを抱える主婦の皆さん、家族みんなが大好きなとんかつはいかがでしょうか。でも、せっかく作るなら、お店に負けない美味しいとんかつを作りたいですよね。
実は、とんかつの美味しさは豚肉選びから始まっています。良い原料を選び、正しい調理法で仕上げることで、家族が「また作って!」とリクエストしたくなるような絶品とんかつが完成します。今回は、30年以上家族の食卓を支えてきた経験から、本当に美味しいとんかつの作り方をご紹介します。
目次
美味しいとんかつは豚肉選びから始まる
美味しいとんかつ用の肉を選ぶなら、、、、。
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部位選びのポイント
とんかつに最適な豚肉選びは、まず部位から始めましょう。
ロース肉は、とんかつの王道とも言える部位です。適度な脂身と赤身のバランスが絶妙で、ジューシーさと食べ応えを両立しています。厚みは2~2.5センチがおすすめ。薄すぎるとパサつき、厚すぎると中まで火が通りにくくなります。
ヒレ肉は、脂身が少なくあっさりとした味わいが特徴。ダイエット中の方や、さっぱりした味わいがお好みの方には最適です。ただし、脂身が少ない分、加熱しすぎるとパサつきやすいので注意が必要です。
肩ロースは、ロースよりも少し安価でありながら、旨味が濃いのが魅力。筋が入っているので、包丁で筋切りをしっかり行うことで、柔らかく仕上がります。
良い豚肉を見分ける方法
スーパーで豚肉を選ぶ際のチェックポイントをご紹介します。
まず、色味を確認しましょう。新鮮な豚肉は、赤身部分が鮮やかなピンク色をしています。茶色っぽく変色しているものは避けましょう。脂身部分は純白に近く、黄色っぽくなっていないものを選んでください。
ドリップ(肉から出る汁)の量も重要なポイントです。パックの底に赤い汁が多く溜まっているものは、鮮度が落ちている可能性があります。できるだけドリップの少ないものを選びましょう。
弾力も確認できる場合はチェックしてください。指で軽く押した時に、しっかりとした弾力があるものが新鮮です。
産地や銘柄にこだわるのも一つの方法です。鹿児島県産の黒豚、茨城県産の常陸ポーク、千葉県産の三元豚など、それぞれに特徴があります。少し値段は高くなりますが、特別な日には銘柄豚を選ぶと、より美味しいとんかつが楽しめます。
下準備で差をつける美味しさの秘訣

筋切りの重要性
豚肉を購入したら、まず筋切りを行いましょう。特にロース肉の場合、赤身と脂身の境目に筋があります。この筋を包丁で2~3ミリ間隔で切ることで、加熱時の反り返りを防ぎ、食感も柔らかくなります。
包丁を肉に対して垂直に立て、筋の部分だけを狙って切り込みを入れます。深く切りすぎると肉の形が崩れてしまうので、3分の1程度の深さで十分です。
肉叩きで柔らかさをアップ
時間に余裕があるときは、肉叩きで豚肉を軽く叩くのもおすすめです。肉の繊維を壊すことで、より柔らかい食感になります。肉叩きがない場合は、包丁の背で軽く叩いてもOKです。
ただし、叩きすぎると肉がボロボロになってしまうので、全体を軽く10回程度叩く程度で十分です。
塩胡椒の絶妙なタイミング
塩胡椒を振るタイミングは、衣をつける直前がベストです。あまり早い段階で塩を振ると、浸透圧の関係で肉から水分が出てしまい、パサつきの原因になります。
塩は肉の両面に均等に振り、胡椒はお好みで調整してください。この時、軽く手で押さえて馴染ませると良いでしょう。
衣づくりで決まる食感の違い

小麦粉の選び方と使い方
意外と見落としがちなのが小麦粉の種類です。とんかつには中力粉がおすすめですが、家庭にない場合は薄力粉でも構いません。強力粉は粘りが強すぎるため、避けた方が無難です。
小麦粉は茶こしで振るうと、ダマになりにくく、均一に肉にまぶすことができます。余分な粉は軽く叩いて落とし、薄く均一につくようにしましょう。
卵液の作り方のコツ
卵液は、卵を丁寧に溶きほぐすことがポイントです。白身が残っているとムラの原因になるので、箸で切るように混ぜて、しっかりと均一にしましょう。
卵液に少量の水(卵1個につき大さじ1程度)を加えると、より軽やかな仕上がりになります。また、マヨネーズを小さじ1程度加えると、コクが増して美味しくなります。
パン粉選びの極意
パン粉選びは、とんかつの仕上がりを大きく左右します。
生パン粉は、サクサクとした軽い食感が特徴で、高級感のある仕上がりになります。ただし、油の温度や揚げ時間の管理が重要で、少し上級者向けです。
乾燥パン粉は、安定した仕上がりが期待でき、家庭では扱いやすいのが特徴です。粒の大きさも選べるので、お好みに合わせて選んでください。
パン粉をまぶす際は、軽く押さえて密着させますが、強く押しすぎると油で揚げた時にパン粉が剥がれやすくなるので注意しましょう。
揚げ方で決まる美味しさの最終段階
油の選び方と温度管理
揚げ油は、サラダ油とラードの組み合わせ(8:2程度)がおすすめです。ラードを少し加えることで、コクと旨味がアップします。ラードが手に入らない場合は、サラダ油のみでも十分美味しく仕上がります。
油の量は、とんかつが8割程度浸かる程度が理想的です。少なすぎると均一に揚がらず、多すぎると温度管理が難しくなります。
温度は170~180度がベストです。菜箸を油に入れて、細かい泡がシュワシュワと出る状態が目安です。温度計があれば、より正確に管理できます。
揚げるタイミングと手順
まず、1枚ずつゆっくりと油に入れます。一度に何枚も入れると油の温度が下がってしまうので、2枚程度ずつ揚げるのがおすすめです。
最初の2~3分間は触らずに、しっかりと表面を固めます。その後、油の中でゆっくりと返し、さらに2~3分揚げます。
表面がきつね色になり、箸で持ち上げた時に軽い感じになったら揚げ上がりのサインです。中の温度が68~70度になれば完成ですが、家庭では色と感触で判断するのが一般的です。
油切りのコツ
揚げ上がったとんかつは、まず油の上で軽く油を切り、その後網の上で1~2分休ませます。キッチンペーパーの上に直接置くと、せっかくのサクサク感が損なわれるので注意してください。
美味しい食べ方とアレンジレシピ
基本の食べ方
出来立て熱々のとんかつには、やはりとんかつソースが定番です。ただし、せっかく良い豚肉を使ったのですから、まずは何もつけずに素材の味を楽しんでみてください。
レモンと塩でいただくのも、豚肉本来の旨味が引き立っておすすめです。粗塩を少し振って、レモンを絞っていただきましょう。
家族が喜ぶアレンジ
カツサンドは、子どもから大人まで人気の食べ方です。食パンにバターを塗り、千切りキャベツとトンカツを挟んで、軽く押さえてからカットします。
カツカレーも定番の人気メニュー。カレーの上にとんかつをのせるだけで、いつものカレーが特別な一品に変身します。
カツ丼なら、玉ねぎと一緒に甘辛のつゆで煮て、半熟卵でとじれば完成。家族みんなが喜ぶ一品です。
翌日も美味しく食べる方法
もし余ってしまった場合は、オーブントースターで温め直すのがおすすめです。電子レンジだと水分が飛んでしまいますが、トースターなら外側のサクサク感を保ちながら温められます。
まとめ
美味しいとんかつ作りは、良い豚肉選びから始まります。新鮮で質の良い豚肉を選び、丁寧な下準備と正しい調理法で仕上げることで、お店に負けない美味しいとんかつが家庭で楽しめます。
最初は少し手間に感じるかもしれませんが、一度コツを覚えてしまえば、家族が笑顔になる特別な一品として、きっと食卓の定番メニューになることでしょう。
今度の週末は、ぜひこだわりの豚肉を選んで、家族みんなで美味しいとんかつを楽しんでみてくださいね。きっと「お母さんのとんかつが一番!」という嬉しい言葉が聞けるはずです。
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