こんにちは、ひろです。食品関連の営業を10年以上やっていて、鶏肉の売り場もよく見て回っています。
中華の総菜コーナーで根強い人気なのが油淋鶏(ユーリンチー)です。でも「家で作るのは揚げ物だから面倒」と思っていませんか。
結論:油淋鶏は「揚げ焼き」とねぎだれの黄金比で家でも作れる
先に答えを言うと、油淋鶏はたっぷりの油で揚げなくても大丈夫です。フライパンに1cmほどの油で、皮目からじっくり焼けば十分パリッとします。
この記事でわかるのは次の3つです。
- 揚げない油淋鶏の作り方と火加減
- 香味ねぎだれの黄金比
- もも肉とむね肉、それぞれの仕上げ方
なぜ揚げ焼きでもおいしく仕上がるのか

油淋鶏の「油淋」は、熱い油を回しかけながら仕上げる調理法のことです。つまり主役は、衣のサクサク感よりも鶏皮のパリッとした香ばしさなんです。
鶏もも肉は皮の下に脂を持っています。皮目を下にしてじっくり焼くと、その脂が溶け出して、自分の脂で揚がるような状態になります。
だから油は少なくていいわけです。片栗粉を薄くまぶしておけば、表面がカリッと固まって、たれを吸っても食感が残ります。
| 方法 | 油の量 | 仕上がり | 後片付け |
|---|---|---|---|
| 揚げる | 500ml以上 | 全体がカリッと均一 | 油の処理が大変 |
| 揚げ焼き | 深さ1cm(約100ml) | 皮がパリッと香ばしい | ペーパーで拭ける |
| 焼くだけ | 大さじ1 | 皮はパリッ、衣は弱い | いちばん楽 |
実践:揚げない油淋鶏の作り方(2人前)
ここでは鶏もも肉1枚(約300g)で作ります。準備から15分ほどでできますよ。
ステップ1:厚みをそろえて下味をつける
もも肉の厚い部分に包丁を入れて開き、厚みを均一にします。筋を数か所切っておくと、焼いたときに縮みにくくなります。
醤油小さじ2、酒小さじ2、おろししょうが少々をもみこみ、10分置きます。
ステップ2:片栗粉を薄くまぶす
汁気を軽くふき取り、片栗粉を全体に薄くまぶします。余分な粉ははたいて落としてください。厚くつくと、衣だけが焦げてしまいます。
ステップ3:皮目から5〜6分じっくり焼く
フライパンに深さ1cmほどの油を入れて中火で温め、皮目を下にして入れます。触らずに5〜6分、皮がきつね色になるまで焼きます。
裏返して3〜4分焼き、最後に火を強めてスプーンで油を皮に回しかけます。ここが「油淋」の工程です。
ステップ4:切ってねぎだれをかける
油を切って2分ほど休ませてから切ると、肉汁が流れ出ません。お皿に並べて、たっぷりのねぎだれをかけたら完成です。
香味ねぎだれの黄金比と、私の失敗談

ねぎだれは、醤油・酢・砂糖を「2:2:1」で合わせるのが基本です。ここに刻んだ長ねぎ、しょうが、にんにく、ごま油を足します。
| 材料 | 分量(2人前) | 役割 |
|---|---|---|
| 醤油 | 大さじ2 | 味の土台 |
| 酢 | 大さじ2 | さっぱり感 |
| 砂糖 | 大さじ1 | コクと照り |
| ごま油 | 小さじ1 | 香り |
| 長ねぎのみじん切り | 1/2本分 | 食感と香味 |
| しょうが・にんにく | 各小さじ1/2 | パンチ |
以前の私は、ねぎだれを焼く前にかけて仕上げていました。すると皮がすぐにしんなりして、せっかくのパリッと感が台無しに。
たれは必ず食べる直前にかけてください。子どもがいる家庭では、にんにくを控えめにして砂糖を少し増やすと食べやすくなります。
むね肉で作るときのポイント
むね肉は脂が少ないので、揚げ焼きの油をやや多めにして、火を通しすぎないのがコツです。薄めのそぎ切りにしてから焼くと、短時間で火が通ってしっとりします。
もも肉の唐揚げもあわせて作るなら、鶏もも肉の唐揚げの作り方で下味と二度揚げのコツを紹介しています。
売り場で見てきた「油淋鶏向きのもも肉」の選び方
油淋鶏に使うなら、皮が全体をしっかり覆っているもも肉を選んでください。皮が縮んで身がむき出しになっているものは、焼いたときにパリッとした面が少なくなります。
パックの底にドリップ(赤い汁)がたまっていないかも確認ポイントです。ドリップが多い肉は、焼いたときに水が出て皮が蒸れやすくなります。
よくある質問
Q. 片栗粉と小麦粉、どちらがいい?
パリッと感を出したいなら片栗粉です。小麦粉は衣がしっとりするので、たれを吸わせたいチキン南蛮向きといえます。
Q. 作り置きはできる?
焼いた鶏肉は冷蔵で翌日までに食べきるのが目安です。温め直すときはトースターで皮目を上にして焼くと、パリッと感がある程度戻ります。
Q. ねぎだれが余ったら?
冷奴や蒸し鶏、焼いた厚揚げにかけてもおいしいです。冷蔵で2〜3日を目安に使い切ってください。
油淋鶏に合わせたい副菜
ねぎだれの酸味と香りが強いので、副菜はあっさりしたものがよく合います。私はいつも、次のような組み合わせにしています。
- きゅうりとわかめの酢の物
- もやしのナムル
- 卵と青菜の中華スープ
油淋鶏の下に千切りキャベツやレタスを敷いておくと、たれが野菜にも絡んで最後まで無駄なく食べられます。
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まとめ:油淋鶏は皮目をじっくり焼くのがすべて
油淋鶏は、少ない油でも皮目からじっくり焼けば、お店のようなパリッとした食感になります。ねぎだれは醤油・酢・砂糖を2:2:1で、食べる直前にかけるのがポイントです。
唐揚げより手軽で、たれの香りで食欲が進むので、疲れた日の晩ごはんにもぴったりです。まずは今夜、もも肉1枚から試してみてください。