野菜・サラダ

ごぼうの栄養と皮の剥き方・アク抜きのコツ|風味を活かす下処理

結論から言うと、ごぼうを美味しく仕上げるコツは「皮を剥きすぎないこと」と「切ってすぐに正しくアク抜きをすること」です。皮には風味と栄養が凝縮されているため、包丁の背やたわしで軽くこそげ落とす程度にとどめるのが正解です。食品を扱う仕事で野菜の下処理に触れてきた経験から、ごぼうの栄養価と、家庭で失敗しない皮の剥き方・アク抜きの手順を紹介します。

ごぼうの皮を剥きすぎてはいけない理由

ごぼう特有の香りと風味は、皮のすぐ下の部分に多く含まれています。ピーラーで厚く皮を剥いてしまうと、この風味成分の多くが失われ、香りの薄い仕上がりになってしまいます。そのため、包丁の背やたわし、丸めたアルミホイルなどを使って表面の土や汚れを軽くこすり落とす程度にとどめるのが、風味を活かすための基本です。多少表面に土の跡が残っていても、流水でしっかり洗えば問題ありません。

ごぼうの下処理

アク抜きの正しい手順

ごぼうを切ると切り口がすぐに茶色く変色しますが、これはポリフェノールが空気に触れて酸化するためです。切ったらすぐに酢水(水1リットルに対して酢小さじ1程度)に5分ほどさらすことで、変色を抑えつつアクの強い部分を和らげることができます。きんぴらのようにしっかりとした風味を楽しみたい料理では、アク抜きの時間を短めにすると香りが残りやすくなり、煮物やスープのように長時間煮込む料理では、少し長めにアク抜きをしてクセを和らげるとよいでしょう。

ごぼうの栄養と健康効果

ごぼうは食物繊維が非常に豊富な野菜として知られ、水溶性・不溶性の両方の食物繊維をバランスよく含んでいます。水溶性食物繊維は腸内の善玉菌のエサになり、不溶性食物繊維は腸のぜん動運動を促す働きがあるとされ、便通を整えたい方に積極的に取り入れてほしい食材です。また、イヌリンと呼ばれる成分も含まれており、血糖値の急激な上昇を緩やかにする効果が期待できるとも言われています。

切り方で変わる食感の違い

ささがきにすると繊維がほぐれやすくなり、きんぴらや炊き込みご飯のように味を染み込ませたい料理に向いています。乱切りにすると食感がしっかり残り、煮物や豚汁のような具材感を楽しみたい料理に適しています。せん切りにすればサラダやナムルなど、シャキシャキとした食感を活かした料理にも活用できます。調理法に合わせて切り方を変えることで、同じごぼうでも全く違う表情を楽しめます。

ごぼう料理の盛り付け

保存方法の基本

土がついたままのごぼうは新聞紙に包んで冷暗所で保存すれば2週間程度日持ちします。洗いごぼうは乾燥しやすいため、湿らせたキッチンペーパーで包んでからポリ袋に入れ、冷蔵庫で保存するのがおすすめです。使いかけのごぼうはラップでしっかり包み、なるべく早めに使い切るようにしましょう。

調理器具の選び方も仕上がりを左右する

ごぼうの下処理には包丁だけでなく、専用のささがき器やピーラーを使う方法もあります。ささがき器を使うと繊維に沿って薄く均一に削ることができ、包丁でのささがきに慣れていない方でも失敗しにくくなります。ただし削りすぎると香りの強い皮の部分まで一緒に落としてしまうことがあるため、力を入れすぎずに軽く滑らせるように使うのがコツです。まな板を使う場合は、ごぼうの色素がまな板に染み付きやすいため、他の食材を切る前にごぼうを先に処理するか、専用のまな板を用意しておくと衛生的です。また、切ったごぼうを空気にさらす時間が長くなるほど変色が進むため、下処理から調理までの流れをあらかじめ決めておき、手際よく進めることも美味しく仕上げるための大切なポイントになります。

下ごしらえ後のアレンジレシピの一例

ささがきにしたごぼうは、油揚げと一緒に炒めて醤油とみりんで味付けするだけで、香り豊かなきんぴらになります。乱切りにしたごぼうを鶏肉や人参と一緒に煮込めば、根菜の甘みが引き立つ筑前煮にもなり、常備菜としてまとめて作っておくのもおすすめです。すりおろしたごぼうを味噌汁に加えると、とろみと風味が加わり、いつもの味噌汁が一段と滋味深い一杯に変わります。

買うときに見ておきたい鮮度のサイン

店頭でごぼうを選ぶ際は、表面にひげ根が少なく、まっすぐ伸びているものを選ぶと扱いやすくなります。触ったときにやわらかくしなるものは水分が抜けてきているサインなので、できるだけ硬さのしっかりしたものを選びましょう。カットされて断面が見えるものは、中心にすが入っていない、白くきれいな断面のものを選ぶと失敗が少なくなります。

まとめ:皮は薄く、アク抜きは手早く

ごぼうを美味しく仕上げる基本は、皮を薄くこそげ落とすことと、切ったらすぐに正しい手順でアク抜きをすることです。食物繊維をはじめとした栄養価の高さも魅力の一つなので、日々の食事に取り入れてみてください。国産の美味しいごぼう・れんこんをまとめてお取り寄せしたい方は、こちらのランキング記事もぜひ参考にしてみてください。

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