もつ鍋を美味しく作るには、スープの味だけでなく、使うホルモンの部位選びと下処理が重要です。
この記事では、もつ鍋によく使われるシマチョウ・ハチノス・ミノの違いと、臭みを取る下処理の方法を紹介します。
ホルモンが苦手だった方も、正しい下処理を知れば印象が大きく変わるはずです。
結論として、こってり好きはシマチョウ、コリコリ感を楽しみたいならハチノスかミノを選ぶと好みに合いやすいです。
部位の特性を知っておくだけで、スーパーや専門店での商品選びが格段にしやすくなります。
3つの部位の違い
シマチョウは大腸の部分で、脂がしっかりついており、煮込むとコクのある旨みがスープに溶け出します。
脂の多さゆえに下処理を怠ると臭みが強く出てしまうため、特に丁寧な下ごしらえが求められる部位です。
ハチノスは第二胃で、蜂の巣のような網目模様が特徴で、コリコリとした独特の歯ごたえがあります。
見た目の珍しさから、初めて見る方は驚くことも多いですが、味はクセが少なく食べやすい部位です。
ミノは第一胃で、ハチノスよりも厚みがあり、よく噛むほど甘みを感じられる部位です。
部位ごとに胃の役割が異なるため、厚みや繊維の向きにも差が出て、結果として食感の違いにつながっています。
牛は複数の胃を持つ反芻動物のため、それぞれの胃が独自の役割を持ち、食感も大きく異なります。
もつ鍋専門店では、脂のコクを出すシマチョウと、歯ごたえを加えるハチノスやミノを組み合わせて使うことが多く、1種類だけでなく複数部位を混ぜると味に奥行きが出ます。
家庭で作る場合も、スーパーで手に入りやすいミックスホルモンのパックを使えば、複数部位を一度に楽しむことができます。
部位ごとの名前を知っておくと、パッケージの表示を見て自分好みの配合を選びやすくなります。

部位別の特徴早見表
| 部位 | どこの部位か | 食感 | 下処理の手間 |
|---|---|---|---|
| シマチョウ | 大腸 | 脂が多くやわらか | 中程度(脂の処理が必要) |
| ハチノス | 第二胃 | コリコリ | 多い(下茹でが必須) |
| ミノ | 第一胃 | 厚みがあり噛むほど甘い | 多い(薄切りが必要) |
臭みを取る下処理の手順
ホルモンの臭みの多くは、内臓に残った脂肪や消化物が原因です。
まず流水でよくもみ洗いし、表面のぬめりを丁寧に落とします。
手で触れながら洗うことで、残っている脂肪の塊や汚れに気づきやすくなります。
その後、生姜とねぎを入れた湯で5〜10分下茹でし、茹で汁を一度すべて捨てます。
下茹での際に出る白い泡も灰汁の一種なので、丁寧にすくい取っておきましょう。
この下茹でを1回だけでなく2回行うと、臭みがさらに軽減されます。
もつ鍋に仕立てるときのポイント
- 下処理済みのホルモンは一度冷水でしめると余分な脂が落ちやすい
- スープに入れる際は、脂の多いシマチョウを先に、コリコリ系を後から加える
- 市販の下処理済みパックを使う場合も、軽く湯通しすると雑味が減る
私が初めてハチノスを自分で下処理したときは、もみ洗いが不十分で臭みが残り、スープ全体が台無しになった経験があります。
流水でのもみ洗いと2回の下茹でさえ守れば、家庭でも専門店に近い味わいが作れます。
部位ごとの切り方の工夫
ハチノスは厚みがあるため、火が通りやすいよう薄くそぎ切りにすると、短時間でも柔らかく食べられます。
ミノは特に厚みが出やすい部位なので、包丁を斜めに入れて繊維を断ち切るように切ると、食べたときの歯切れが良くなります。
シマチョウは脂が多いため、大きめに切っても鍋の中で自然に旨みが広がりやすい部位です。
残ったスープの活用法
もつ鍋のシメの前に残ったスープは、脂と旨みが凝縮されているため、翌日に野菜を加えて煮込み直すと、別の一品として楽しめます。

まとめ
もつ鍋のホルモンは、シマチョウで脂のコクを、ハチノスやミノで歯ごたえを加えると、バランスの良い一鍋になります。
下処理を丁寧に行うことが、臭みのない美味しいもつ鍋への一番の近道です。
部位の違いを知っておくと、お店で食べるときも自分の好みを伝えやすくなり、もつ鍋をより楽しめるようになります。
スープの味付けとの相性
醤油ベースのさっぱりしたスープには、脂の少ないミノやハチノスが好相性です。
味噌ベースの濃厚なスープには、脂の多いシマチョウを合わせると、互いのコクが引き立ちます。
よくある質問
Q. 下処理済みの冷凍ホルモンでも臭みは気になりますか?
A. 市販の下処理済み品は臭みが少ないですが、軽く湯通しするとさらに安心して食べられます。
Q. シマチョウだけでもつ鍋を作ってもいいですか?
A. 問題ありません。脂のコクを強く出したい場合はシマチョウ単体でも満足度の高い一鍋になります。
Q. ホルモンの鮮度はどこで見分けますか?
A. 白っぽく透明感のある色味で、強い臭いがしないものが新鮮です。変色や強いアンモニア臭があるものは避けてください。
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