こんにちは、ひろです。食品関連の営業として10年以上、お歳暮やおせちのご相談を受けてきました。
毎年この時期になると、「今年は喪中なのですが、おせちは食べてもいいのでしょうか」というご相談をいただきます。迷うのは当然のことで、正解がひとつではないからです。
結論から言うと、喪中は新年を祝う行事を控えるのが一般的ですが、食事そのものを我慢する必要はなく、考え方は家庭や地域、宗派で異なります。この記事では、一般的な考え方を整理します。
この記事でわかること
- 喪中と忌中の違い
- おせち・お雑煮・年越しそばの一般的な扱い
- 祝い膳を避けた、お正月の食事の整え方
結論|「お祝いの形」を控えて、家族で食事をいただくのが基本
喪中は、故人を偲んで慶事を控える期間とされています。そのため、新年を祝う「おめでとう」の挨拶や、年賀状、門松などの正月飾りは控えるのが一般的です。
ただし、食事を一切とらないという意味ではありません。家族で食卓を囲み、故人を偲びながら過ごすことは、まったく問題ないと考える方が多いです。
なお、ここで紹介するのは一般的な考え方です。菩提寺や親族の方針がある場合は、そちらを優先してください。
理由|喪中と忌中は、期間も意味も違います

| 区分 | 期間の目安 | 一般的な過ごし方 |
|---|---|---|
| 忌中 | 亡くなってから四十九日(仏教)や50日(神道)ごろまで | 慶事への参加を避け、故人を偲ぶ |
| 喪中 | 一般的に1年間ほど(故人との関係により異なる) | 年賀状や正月飾り、祝い事を控える |
期間は、宗派や地域、故人との続柄によって異なります。迷うときは、家族や親戚に相談するのが安心です。
また、近年は「喪中でも家族で穏やかに新年を迎えたい」という考え方も増えています。無理に型にはめず、無理のない範囲で調整すれば十分です。
具体例①|おせち・お雑煮・年越しそばの一般的な扱い
| 料理 | 一般的な考え方 | ひとこと |
|---|---|---|
| おせち | 祝い膳であるため、控えるのが一般的 | 重箱を避けて、普段のおかずとして整える方も多い |
| お雑煮 | 祝いの意味合いが強いが、餅入りの汁物として食べる家庭も | 食べる場合は控えめな味付けに |
| 年越しそば | 行事食のため食べる家庭は多い | 祝いではなく、一年の締めくくりとして |
| お屠蘇 | 祝いの酒のため、控えるのが一般的 | 代わりにお茶で乾杯する家庭も |
年越しそばは「一年を締めくくる」意味合いが強く、喪中でも食べるご家庭が多いです。縁起を担ぐためでなく、年末の習慣として楽しむ、という位置づけです。
おせちを控える場合でも、煮物や焼き魚などの普段のおかずを重ねて、お正月の食卓として整えることができます。
具体例②|祝い膳を避けた、お正月の食事の整え方

祝いの意味合いを避けるなら、紅白や、おめでたい形の飾り切りを使わず、落ち着いた盛り付けにするのが一つの方法です。
重箱を使わず、普段の食器で、家族が好きなものを並べるだけでも十分です。温かい汁物と、ご飯、煮物があれば、体も心も落ち着きます。
| 整え方 | 具体例 |
|---|---|
| 汁物 | 具だくさんのけんちん汁や味噌汁 |
| 主菜 | 焼き魚や煮魚、鍋料理 |
| 副菜 | 煮しめ風の煮物(紅白を避ける) |
| 主食 | 白いご飯や、年越しそば |
迷ったときの3つの目安
- 家族の気持ちを一番に、無理をしない
- 菩提寺や年長の親族の考えを確認する
- 「祝う」ではなく「いただく」気持ちで食卓を整える
体験談|年末にいただいた、お取引先の方の言葉
数年前、喪中のお取引先に年末のごあいさつに伺った際、「今年は静かに過ごします。でも年越しそばだけは食べるつもりです」とおっしゃっていました。
その言葉に、日常の中にある小さな習慣を大切にする気持ちが表れていると感じました。食べ物は、悲しみの中でも人を支えてくれるものだと改めて思ったことを覚えています。
決まりごとは大切ですが、いちばんの基準は、残された家族の気持ちが少しでも安らぐこと。私はそう思います。
補足|贈り物や挨拶の考え方
お歳暮は「感謝」の贈り物なので、喪中でも贈って差し支えないとされるのが一般的です。ただし、紅白の水引やおめでたい表現は避け、無地のかけ紙にするなど配慮します。
寒中見舞いで新年の挨拶に代えるのも、よく取られる方法です。
よくある質問|喪中のお正月
Q. 初詣には行っていいですか?
神道では忌中のあいだは神社への参拝を控えるとされます。お寺は問題ないとされることが多いです。詳しくは、お寺や神社にご確認ください。
Q. 子どもにお年玉は?
お年玉は「お祝い」ではなく「お小遣い」の意味で渡す家庭もあります。「お年玉」の表書きを避ける方法もあります。
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まとめ|形にとらわれず、故人を偲ぶ食卓を
喪中のお正月は、おせちなどの祝い膳を控え、普段のおかずで食卓を整えるのが一般的です。年越しそばやお雑煮の扱いは、ご家庭や地域で異なります。
迷ったときは、家族や菩提寺と話し合いながら、無理のない形を選んでください。静かで温かい食卓が、きっと心を支えてくれます。