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鶏もも肉の皮をパリパリに焼くコツ|フライパン一つでできるプロの焼き方

食品関連の営業として10年以上、毎日のように肉や魚と向き合ってきた「ひろ」です。鶏もも肉を焼くと皮がベチャっとしてしまう、という悩みは非常に多く聞きます。結論としては「表面の水分をしっかり拭き取る」「皮目から冷たいフライパンに置いて弱〜中火でじっくり」「重し(落とし蓋やフライ返し)で皮をフライパンに密着させる」の3点を守れば、家庭のフライパンでも専門店のようなパリパリの皮に仕上がります。

皮がベチャつく理由

皮がパリッとしない最大の原因は水分です。皮の表面に水分が残っていると、加熱してもまず水分の蒸発にエネルギーが使われてしまい、皮の脂が香ばしく揚げ焼きされる温度まで上がりません。また、最初から強火にすると表面だけが一気に焦げ、皮の下の脂肪層が溶け切る前に火が入りすぎてしまい、パリッとした食感にならないまま硬くなることがあります。皮と脂肪層の間の脂をじっくり溶かし出す「脂で揚げ焼きにする」意識がパリパリ食感の正体です。

鶏もも肉の皮をパリパリに焼くコツ|フライパン一つでできるプロの焼き方

フライパンひとつでできる焼き方

まず肉を常温に戻し、皮目・身側ともにキッチンペーパーで水分を徹底的に拭き取ります。次に、皮目に浅く格子状の切り込みを入れておくと、脂が均一に溶け出しやすくなり、反り返りも防げます。フライパンは油をひかず、冷たい状態から皮目を下にして肉を置き、弱〜中火でじっくり加熱を始めます。皮から脂が自然に溶け出してくるので、その脂で揚げ焼きにするイメージです。

焼いている間はフライ返しなどで軽く重しをして、皮をフライパンに密着させ続けるのがポイントです。触らずに8割ほど火を通すのに7〜8分ほどかかりますが、途中で余分な脂をキッチンペーパーで吸い取ると、よりカリッと仕上がります。皮がきつね色になったら裏返し、身側は1〜2分でOKです。仕上げに強火にして皮目をもう一度10秒ほど焼くと、香ばしさが際立ちます。

味付けはシンプルに塩こしょうだけでも十分ですが、仕上げに柚子胡椒や大根おろしポン酢を添えると、脂のしつこさが和らぎ最後まで美味しく食べられます。骨付きもも肉の場合は、皮目を焼いたあとにアルミホイルをかぶせて弱火でじっくり中まで火を通すと、パサつかずジューシーに仕上がります。

選ぶ肉についても触れておくと、皮に張りがあり毛穴がしっかり見える個体は鮮度が良く、余分な水分も少ない傾向があります。国産銘柄鶏は脂の質が良く、パリパリに焼いたときの香りが格段に違うのでおすすめです。

鶏もも肉にまつわる豆知識

フランス料理では鶏もも肉の皮をパリパリに焼き上げる調理法を「クリスピースキン」と呼び、フレンチのビストロでも定番のメニューとして扱われています。和食の焼き鳥屋でも、皮串を専門に扱う店があるほど、鶏の皮は独立した食材として愛されてきました。皮の下にある脂肪層は「サブキュータンフィッシュ」と呼ばれる層で、これをじっくり溶かし出す工程こそが、パリパリ食感を生む科学的な裏付けになっています。

よくある質問

Q. 皮を下にしたまま何分くらい焼き続けるのが目安ですか?
A. 肉の厚みにもよりますが、7〜8分が目安です。皮の縁が透き通ったきつね色になり、脂がフライパンにしっかり出てきたら裏返すタイミングです。

Q. グリルやオーブンでも同じようにパリパリにできますか?
A. 可能です。皮目を上にして高温で焼き、途中で一度天板の脂を捨てると、余分な脂が皮に染み込むのを防ぎ、よりカリッと仕上がります。

おすすめの味付けと副菜

パリパリに焼き上げた鶏もも肉は、塩こしょうだけでなく、レモンとハーブでさっぱりと仕上げたり、バターと醤油でコクを出したりと、味の展開がしやすいのも魅力です。付け合わせには、油で炒めた夏野菜や、さっぱりとした大根おろしサラダを合わせると、脂の重さがちょうど良く中和されます。冷めても皮のパリパリ感を保ちたい場合は、盛り付け直前まで皮目を下にして休ませておくと、余分な水分が出にくくなります。

まとめ

鶏もも肉の皮をパリパリに焼く結論は、水分をしっかり拭き取る・冷たいフライパンから弱〜中火でじっくり・重しで密着させるの3点です。今日の晩ごはんから実践できる内容なので、ぜひ試してみてください。上質な国産鶏を取り寄せて挑戦したい方は、下記の記事も参考にどうぞ。

骨付きもも肉を焼くときの注意点

骨付きの鶏もも肉は、骨の周りだけ火が通りにくいという特徴があります。皮目をしっかり焼いたあとは、アルミホイルをかぶせて弱火でじっくり蒸し焼きにすると、骨際まで均一に火を通しつつパサつきを防げます。焼き上がりの目安は、骨の際を切ってみて透明な肉汁が出てくることです。

盛り付ける器も、あらかじめ温めておくと皮のパリパリ感が長持ちします。冷めた器に盛ると湯気で水分がついてしまい、せっかくの食感が損なわれることがあるので、ちょっとした一手間として覚えておくとよいでしょう。

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